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酵素の定義および分類

定義

酵素とは、生体細胞により産生されるタンパク質またはRNAであり、基質に対して高い特異性と高い触媒活性を有する。酵素は、高分子生体触媒の中でも極めて重要な一群である。酵素の作用により、生体内の化学反応は温和な条件下でも効率的かつ特異的に進行し得る。

命名法

酵素の命名は、基質または触媒する化学反応に由来し、通常は接尾辞として「-ase」が付される。酵素は、国際生化学・分子生物学連合(IUBMB)により、ECの文字に続く4つの数字(4要素)からなるEC番号で体系的に分類・索引化される。第1数字は、酵素反応機構に基づく酵素の分類を示す。

分類

酵素が触媒する反応の種類に基づき、酵素は7つのカテゴリー、すなわち酸化還元酵素、転移酵素、加水分解酵素、リアーゼ、異性化酵素、リガーゼ、トランスロカーゼに分類される。酸化還元酵素、転移酵素、加水分解酵素は最も豊富に存在する酵素群である。各酵素クラスは、基質の化学名および反応機構に基づいて、さらに体系的に細分類される。

酵素クラス 反応タイプ 説明
EC 1
酸化還元酵素

酸化還元反応を触媒し、オキシダーゼおよびレダクターゼに分類される。
EC 2
転移酵素

特定の基質間における官能基の転移または交換を触媒する。
EC 3
加水分解酵素

基質の加水分解反応を促進する。
EC 4
リアーゼ

基質から基を除去して二重結合を形成する反応、またはその逆反応を触媒する。
EC 5
異性化酵素

構造異性体、幾何異性体、または光学異性体の相互変換を促進する。
EC 6
リガーゼ

エネルギー放出を伴い、2つの分子基質を結合して1つの分子化合物を合成する反応を触媒する。
EC 7
トランスロカーゼ
膜を介したイオンまたは分子の移動、あるいは膜内での分離を触媒する。

国際生化学会(International Society of Biochemistry)が公表した酵素の統一分類原則に基づき、上記7カテゴリーの各酵素群は、基質に含まれる官能基または結合の特性に応じて、さらに複数のサブグループに細分される。基質または反応物の特性をより正確に示すため、各サブグループはさらに下位分類へと分割され、各下位分類には複数の酵素が含まれる。

さらに、分子組成に基づき、酵素は単純酵素と複合酵素に分類される。タンパク質のみからなる酵素は単純酵素と呼ばれる。複合酵素はタンパク質と補因子から構成され、両成分が結合して初めて触媒活性を示す。


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